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渋谷を「日本一のSDGs推進都市」に!| 一般社団法人渋谷区SDGs協会 鈴木大輔さん

出会う

「出会う」では、サステナブルな社会をめざす「人・企業・団体」にフォーカス。第1回目は、2019年10月に一般社団法人渋谷区SDGs協会を立ち上げ、代表理事をつとめる鈴木 大輔(すずき・だいすけ)さんに、協会を立ち上げたきっかけや協会の未来について、お話を伺いました。

きっかけは「ネットワークゼロ!」

本業は不動産業で、父がこの渋谷で創業し、今年で44 年目を迎えました。現在は代変わりをして、私が代表になってから4年が経ちます。話は10 年ほど前に遡るのですが、リーマンショックのあおりを受け、経営が不振になった時期がありました。なんとか立て直したいと人脈を頼ろうにも、営業活動をしなくても経営が好調だったバブルの名残もあり、弊社には会社としての横のつながりが一切ない状況でした。そのとき、人脈の大切さを痛感しましたね。これからは人と人との付き合いを大切にしていかなければならないと心機一転、事務所がある渋谷センター商店街振興組合・宇田川町会の活動に携わりはじめたことをきっかけに、誘われるままに(笑)さまざまな集会に顔を出すように。そのひとつであった青年会議所の活動の中で「SDGs」をたびたび耳にするようなり、興味を持ちました。会議所の一員として認知拡大や啓蒙活動をしていくうちに、次第に地域に根ざした密な活動の必要性も感じ始めました。私は渋谷区在住、渋谷区在勤。娘たちもこの町で育っていくことを想うと、やはり「渋谷」というエリアに限定して活動をしてみたいと思ったのが、協会を立ち上げるきっかけでした。不動産業ということもあって、個人的に「11.住み続けられるまちづくり」に関心もありました。

渋谷を「日本一のSDGs 推進都市」にしたい!

設立は今年の10 月1 日。まだまだできたばかりの協会です。地域のことで関わる仲間たちを中心に、弁護士、デザイナー、主婦、カメラマン、ライターといった本業を持つ個性豊かな人たちが集まっていて、それぞれの仕事の合間を縫って活動しています。渋谷を日本一のSDGs 推進都市にすることをめざして「出会いとつながりを大切にし、豊かな地球づくりに取り組む」、「SDGs に取り組むプロセスをデザインする」という2つのミッションを掲げています。SDGs自体の認知を広めていくことはもちろんですが、一方で来年は「アクション」のステップが求められていると感じています。しかし実情はSDGsって聞いたことはあるけれど具体的にどんなことをすればいいのだろう、自分に何ができるだろうと立ち止まってしまうことがほとんどだと思います。そこで、そういった個人、団体、企業のみなさんに対して、私たちのネットワークを活かしてどんなことができるかを一緒に考えるサポートをしていきたいと考えています。将来的には渋谷でのSDGsにまつわる情報を束ねて、アクションを起こしたいと思ったときに、最初に頼ってもらえる「窓口のような存在」になりたいと思っています。現在準備段階ですが、第一歩としてファシリテーターを招いての勉強会や、SDGs をキーワードにした横のつながりを増やす交流会、「コドモカイギ」という名付けたワークショップの開催などを予定しています。

「コドモからコドモへ」をコンセプトにしたワークショップ

「コドモカイギ」のコンセプトは、コドモからコドモへ。当協会のキッズアンバサダーをはじめ子どもたち主体で会を進行します。2030年に社会の主役となる子どもたち本人にSDGs を「ジブンゴト」として捉えてもらうきっかけになればと思っています。そしてワークショップを通して感じたことを日々のアクションに移してもらう。「ストローもらうのやめよう」とか「ビニール袋はいらないよね」など、子どもたちのアクションから今度は親たちが刺激を受ける。実際、子どもたちが学んできたことを教えてくれたことで、逆に親御さんの学びになったというエピソードもあったりして、それもこのワークショップの狙いのひとつです。来年から本格的な始動を予定しています。

良き出会いがアクションの輪を広げる

協会を立ち上げたことで、私自身だけでなく、家族やまわりの人の意識の高まりを感じています。娘たちも自発的に水筒を持つようになってきましたし、ときどき「パパ、SDGs の活動をしているのに、これいいの?」などと指摘されることも……。そして自分の気持ちにも変化がありました。SDGs という共通意識を持つことで、不動産業という職にとらわれずに、さまざまな人と柔軟にコミュニケーションが取れるようになりました。協会のミッションに「出会いとつながりを大切にし、豊かな地球づくりに取り組む」を掲げていますが、本業も含めて、パートナーシップって本当に大切だと感じています。SDGsが掲げる目標は、みんなで考えて解決してゆくもの。ひとつひとつの出会いを大切にして、つながった人たちと情報交換をしながら一緒に成長し、このアクションの輪を広げていきたいと考えています。

鈴木 大輔(すずき だいすけ)1982 年6 月東京生まれ。太平洋商事株式会社入社後、不動産業を一から学び賃貸、売買、管理などエリアを渋谷に限定し、地域に密着した地場業者として従事。2015年に代表取締役に就任。渋谷センター商店街振興組合・宇田川町会常任理事、(公社)東京青年会議所渋谷区委員会第45 代委員長、東京商工会議所渋谷支部青年部副幹事長、(公社)渋谷法人会渋谷支部青年部幹事に就任。2019 年10 月一般社団法人渋谷区SDGs 協会を設立、代表理事に就任。プライベートでは渋谷3丁目に住み、4姉妹の父である。

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